ハマグリの栄養価と薬効
Posted by admin on 2月 5, 2010
栄養と薬効
北海道を除く、日本全国にわたって分布していますが、漁獲量の多いのは熊本・三重・千葉の3県。内海でとれるのもは殻が薄くて風味があるので食用に。外海に面した海岸でとれるものは殻が厚いので、白い碁石に使われることも多いとか。
はまぐりは昔から女性に縁のある食べ物。室町時代には、はまぐりの貝殻が嫁入り道具の一つになっていましたし、今でも結婚式にはまぐりの吸いものが出ることがあります。
主成分は、アミノ酸組成のよい良質のたんばくに、微量脂質ですから、高たんばく・低カロリーのヘルシー食品です。
うま味の素は、アミノ酸のグリシン・グルタミン酸などと、グリコーゲン、コバク酸などで構成されています。
栄養的な特徴は、鉄・カルシウムが多いことです。さらに、マグネシウム・亜鉛などのミネラル類をバランスよく含んでいるので、貧血を予防したり骨を強化するのに格好の食品です。貝類に多いタウリンも含みます。
不足する栄養素はβ-カロチンやビタミンCです。献立に緑黄色野菜をつけておけば万全です。
栄養特性からいっても、女性に緑があります。きれいな肌を作り、顔色をよくし、女性に多い貧血や骨租潔症を予防してくれます。
調理のポイント
旬を迎えるのは12~3月。大きすぎず、殻につやがあるおいしいはまぐりが手に入ったら 「焼きはまぐり」 に。蝶番の外側にある突起を切るのをお忘れなく。調理のポイントは生きたものを砂出しして、加熱しすぎないようにすることです。
貧血に効かせたいならクエン酸やビタミンCを含んだレモン汁をかけて食べるのがおすすめ。風味がよくなるだけでなくビタミンCは鉄分の吸収を助けるので、効率よく栄養素がとれます。
選び方と保存
旬は、晩秋から春。初夏からは産卵期で味が落ちます。中毒の心配もあるので要注意です。貝の色つやがよく、口がしっかり閉じているもの。貝どうしをぶつけて、澄んだ音がするものを選びます。ふっくらと厚いものが美味です。保存は、さっとゆでてから冷凍し、凍ったらフリーザー用密閉袋に入れ、冷凍保存します。
効果的な組み合わせ
不足するβ-カロチン、ビタミンCを緑黄色野菜や果物を中心に補います。カルシウムや鉄の吸収をよくし、貧血や骨粗鬆症を予防します。ストレスをやわらげる作用もあります。ことに、はまぐりによく合うレモンはクエン酸を含み、栄養的にも好コンビです。
ビタミンB2は美容ビタミンとも呼ばれ、はまぐりの豊富なたんばく質と一緒に健やかな肌を作ります。ビタミンEとは動脈硬化の予防に働きます。
エビの栄養価と薬効
Posted by admin on 12月 14, 2009
栄養と薬効
えびの種類は3000種もあるのですが日常的に食用にするのは、クルマエビ・イセエビ・シバエビ・ボタンエビ・サクラエビなどと数少ないものです。最近は天然物が激少し、養殖物、輸入物が多く出回っています。
えびの主成分は たんばく質で100g中20g前後。脂肪は少なく1g前後の低脂肪です。ミネラルはほとんど含まれていませんが、血中コレステロールを下げる働きがある、うま昧成分のタウリンが豊富なことは魅力です。
タウリンは、高血圧が原因となる血管障害(心臓病・肝臓病・脳卒中) の予防効果があります。
また、肝臓機能を高め、解毒作用を強化し、また、コレステロールが原因となる胆石症の予防・改善に働きます。小腸の蠕動運動も盛んにするといわれています。
特筆すべき有効成分は、殻に大量に含まれているキチン質 (不溶性植物繊維)。この成分は、自然治癒力の強化や免疫力の活性化に有効では注目されています。
小さなえびは殻ごと、天ぷらのえびのしっぼももちろん食べたい。キチン質がとれ、カルシウムの補給源にもよいからです。鉄も含みますから貧血予防にもよいでしょう。
調理のポイント
煮ものでは、背ワタを抜いてから調理するのが一般的ですが、芝えびについてはその必要はありません。煮すぎると身が硬くなり、あま味もとびますから要注意。
ゆでるときは、塩と酢少々を用いると、鮮紅色になります。天ぷらのときは尾と剣先の先を切り、中の水をしごき出しておきます。
選び方と保存
えび独特のあま味は、グリシン・アラニンなど数種の遊離アミノ酸によるものですが、旬にはこれらの成分がまして一層おいしくなります。えびの種類によって旬が異なります。刺し身などではチェックが必要。
ちなみに、車えびは夏から冬にかけて、伊勢えびは秋から冬にかけて、芝えびは秋が旬です。いずれも、頭のつけ根がしっかりしていて、全体に透明感のあるものが新鮮です。むきえびなら、身が締まって太っているものを選びます。
効果的な組み合わせ
不足するβ―カロチン、ビタミンCなどのビタミン類、各種ミネラル類を他の食品で補うような献立にすれば、食事全体のバランスがとれて、えびに含まれる特徴的な栄養もグレードUPして長寿食に。
タウリンと相乗効果を発揮するのは、食物繊維です。食物繊維というと、ごぼうやれんこんを思い浮かべますが、これらは不溶性の繊維。果物や海草に含まれる水溶性繊維も視野に入れてメニューを考えると、幅広い展開ができます。
鯛の栄養価と薬効
Posted by admin on 11月 10, 2009
栄養と薬効
姿、色、味の三拍子がそろって、数ある魚のうちでも、最も日本人に愛されている「たい」は万葉集にも歌われています。あの桜色は、豪華な餌・車えび (えびの殻に含まれているアスクキサンチンという色素(ゆでると赤くなる色素)を含む) を常食して育ったからにはかなりません。
たいの分布は、北海道・道南以南、日本各地の沿岸。近年は、養殖物が幅をきかせでいますが、昧・色とも天然物には及びません。輸入物も多くみられるようになりました。
さて、たいは、脂肪が少なく、栄養価の高いたんばく質を含み、消化吸収がいいので子どもやお年寄り、病中・病後によい食品です。うま昧成分のグルタミン酸やイノシン酸をバランスよく含むので、淡泊な昧にも深みがあります。
栄養的な特徴は、消化液の分泌を促して糖質の代謝を助長し、エネルギーに変えるビタミンB1が豊富です。B1が不足すると糖質が分解できずに、乳酸などの疲労物質がたまり、疲労感や食欲不振になったりします。夏まけするのは、汗と一緒にB1を失い、糖質が充分活用できずに、ぐったりとして、食欲もなくなった状態です。
また、糖質は脳や神経にとっても大切なエネルギー源ですから、不足するとイライラしたり、集中力を欠くことになります。このほかに、血中コレステロールを抑制する・強肝作用などに働くタウリン、脳神経の働きを助ける・血行をよくするなどに有効なナイアシン、塩分を体外に運ぶカリウムも多く含みます。
調理のポイント
何といっても刺し身に限るのですが。養殖物は、淡泊なはずが、時に脂っこい場合もあります。それでも新鮮なら、韓国風や中華風のタレでサラダ風に、という手もあります。
さて、残ったら、塩焼きにして冷凍し、あとで「たい飯」などに用いてもよいでしょう。
選び方と保存
種類によって旬が異なりますが〝マダイ″は冬から春。〝チダィ、クロダイ″は夏です。日が澄み、日の上が青みを帯び、鮮紅色に輝き、背は黒光りし、身が締まったものが極上です。
天然物は尾ビレはスーッとなめらかな円を描き、縁が黒い。養殖物は、尾ビレのまんなかが折れた形。飼料や日焼けで体色は黒く澄んでいます。輸入物は少し細めの体で色つやがよく、目が大きいのが特徴です。
効果的な組み合わせ
日本人の主食は「米」 です。米の糖質をエネルギー化するのにビタミンB1を多く消費します。B1は心がけて補給しておきたいビタミンの一つです。
〝白いご飯(糖質) +たい (ビタミンB1)″はおいしいだけでなく、栄養的にもいいコンビだったわけです。
豊富に含まれるビタミンB1の相手役は、ねぎ、玉ねぎ、にらなどに含まれる刺激的な臭気成分のアリシン。副菜や汁ものなどにこれらの食品を上手に組み合わせて。